What is Human stem cells

ヒト幹細胞とは? <コラム>

ヒト幹細胞(※)って何?

本当のところをわかりやすく解説

※ヒト幹細胞培養液(記事中では便宜上「ヒト幹細胞」としている部分もあります)

「ヒト幹細胞」という言葉、美容好きなら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。でも、実際にどんな成分でどんな効果があるのかについては、よくわからないのが正直なところですよね。ヒト幹細胞っていったい何? 本当に美容にいいの? 美容皮膚科医として多くの女性のお肌と向き合う美容皮膚科医の田中 美帆先生に教えてもらいました。

医師もおすすめのヒト幹細胞コスメ
医師もおすすめのヒト幹細胞コスメ

2012年、東京女子医科大学卒。「メディアージュニキビクリニック」で院長・ニキビ治療専門医として、また「メディアージュクリニック青山」で美容皮膚科医として勤務したのち、沖縄県に「エムスキンクリニック」をオープン。ニキビ治療の他、シミ・ソバカス治療や医療脱毛など、幅広いお肌の悩みに応えている。


医師もおすすめのヒト幹細胞コスメ

こんにちは、田中 美帆です。

「ヒト幹細胞って何?」「最近よく聞くけど、本当に美容にいいの?」

こう思っておられる方は多いのではないでしょうか。

わたしも日々患者さんと向き合う中で、よくいただく質問です。

ヒト幹細胞は、わたしたちの体の中にある細胞のひとつ。自分自身で分裂・増殖する能力を持ち、細胞の新陳代謝を司っている、選ばれた細胞です。現在、美容や医療の分野で最もよく使われているのは、人の皮下脂肪から採取したヒト幹細胞。このヒト幹細胞から分泌される「ヒト幹細胞培養液」には、アンチエイジングに効果的な成長因子がたくさん含まれています。

 

よくスキンケアコスメには、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった成分が配合されていますよね。でもこれらの成分って肌の外から取り入れても、効果は一時的。本当は肌の内側から「生み出さなければいけないもの」なんです。

 

コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出すのは、肌の奥深くの真皮層にある線維芽細胞。その線維芽細胞をつくっているのは、真皮幹細胞という幹細胞です。つまり、美肌になりたければ、真皮幹細胞にアプローチすることが大切だというわけ。そうすればお肌がどんどんキレイになっていく「活性サイクル」が回り、若々しい美肌に近づいていきます。

 

でも、通常のスキンケアコスメは浸透力が弱く、真皮層にある真皮幹細胞にまでは届きません。そこで開発されたのが、ヒト幹細胞コスメ。幹細胞だから真皮層にまでしっかり浸透して真皮幹細胞に直接アプローチし、肌組織自体を活性化してくれます。ヒト幹細胞とは、再生医療が生み出した、最高峰のアンチエイジング成分なんですね。

医師もおすすめのヒト幹細胞コスメ

医師もおすすめのヒト幹細胞コスメ

これまでヒト幹細胞の「幹細胞」の部分を中心にお話ししてきましたが、

実は「ヒト」の部分もとても大事な要素です。

スキンケアコスメに使われる幹細胞には、ヒト由来のもの以外に、植物由来のものもあります。植物の幹細胞を取り出して人工培養でふやし、その細胞から抽出したエキスを利用したもので、「リンゴ幹細胞エキス」や「アルガン幹細胞エキス」などが、その代表例です。

 

もちろん、植物由来の幹細胞コスメはまったく効果がないわけではありません。しかし、植物と人とでは細胞の仕組みがまったく違います。植物由来の成分が人の細胞にどう作用するのか、解明されていない部分も少なくありません。

 

また、細胞の表面には特定の形をしたカギ穴(レセプター)があり、そのカギ穴にピッタリ合うカギ(リガンド)となる物質が結びついてはじめて、活性が始まります。しかし、そもそも植物の細胞にはレセプターとリガンドの仕組みがありません。この点からも、植物の幹細胞由来の成分が人の細胞に対してどのように作用するのかは、わからないのです。

 

これに対してヒト幹細胞培養液には、カギとなる成長因子などのサイトカインそのものが豊富に含まれています。ヒト幹細胞コスメの美容効果には科学的根拠があり、他の美容成分とは一線を画していると言ってもよいでしょう。


ヒト幹細胞コスメの正しい選び方

ここまでのお話しで、

ヒト幹細胞コスメの有用性についてはご理解いただけたかと思います。

しかし、最近ではいろいろなメーカーから、たくさんのヒト幹細胞コスメが出ていますよね。

「どれがいいのかわからない」という方のために、

ヒト幹細胞コスメを選ぶときのポイントをお教えしましょう。

わたしがヒト幹細胞コスメを選ぶときに重視しているのは、「濃度」「浸透力」「安全性」の3つです。

まず濃度については、できるだけ高いものを選びましょう。

安価なものでは濃度数%のものが多いですが、8~10%程度のものが理想です。

 

次に「浸透力」。

ヒト幹細胞自体が浸透力の高い成分ではありますが、粒子が小さいもののほうがよりスムーズに浸透します。

また、浸透したあとにしっかりと真皮にとどまってくれるかどうかも大切です。

有効成分の粒子を小さくし、該当部分にとどまらせるような技術的な工夫をしているかどうか、チェックしましょう。

 

最後に「安全性」。ヒト幹細胞は生物由来の成分です。

日本では厚生労働省の生物由来原料基準を守る法律が定められており、

GMPという、薬事法に基づいて厚生労働大臣が定めた医薬品等の品質管理基準も存在しています。

このGMPを準拠した環境で製品をつくっているかどうかも、ぜひチェックしてくださいね。